【blockhive日下光にせまる⑤】ブロックチェーンは使われてない?!電子国家エストニアの真実に迫る。

エストニア,電子国家,IT国家,ブロックチェーン,マイニング,政府アドバイザー,日本人,日下光,blockhive,経歴,評価,人物像

どうも。

旅する一人編集長のコバ(@lifeof11)です。

 

今回は、最近話題が絶えない電子国家エストニアで、ブロックチェーンビジネスで起業し、電子政府のアドバイザーも務める日本人。blockhive(ブロックハイブ)の共同創業者:日下光(くさかひかる)さんに、2時間のロングインタビューをさせた頂きました。

それを【blockhive日下光にせまる】と題して、全5回分けた記事にしていきます。

 

29歳にして政府アドバイザーになった、日下さん人生から、ボーダレス化する世界での生き方を考えていきたいと思います。

第5回目は、日下さんに質問して分かった、エストニアの教育、電子ID、電子政府など、エストニアでの生活にフォーカスして探っていきます。

 

目次

電子国家エストニアの教育サービス。先生・親・子供が繋がるeKool。

エストニア,電子国家,IT国家,ブロックチェーン,マイニング,政府アドバイザー,日本人,日下光,blockhive,経歴,評価,人物像,プログラミング

Q.日下さんは、家族で移住されてるんですか?

     去年の4~12月までが行ったり来たりで、今年5月から家族で移住しました。

その間は、たまに家族を連れてきていたね。

ビザが取れたのは、5月なので5月から完全移住しました。

 

Q.じゃあ、お子さんは、学校は現地の学校に入れるんですか?

     プレスクールに8月から入るはずなんですけど、ビザやインターナショナルスクールに入れることも検討していたが、やっぱり教育水準が高いエストニアの学校に入れれたいけど、地元の学校でエストニア語なので、、、ちょっと悩んでます。

 

エストニア、フィンランドは、PISSのグローバルランキングでトップ3に入ってるんですよ。

エストニアも、小学校からプログラミング教育をやっていたり、アートに力を入れている。

電子政府とも仕事をしているけど、電子政府の電子IDを使って、先生と生徒と親が一緒になって、教育状況、進捗、成績、コミュニケーションがオンラインでできるeKoolってサービスがあるんですよね。

 

タブレットなどでアクセスもできて、日本にはないじゃないですか。

eKoolとは違うサービスを使ってる学校もあるが、エストニアのほとんどの学校がそれに入ってる。

せっかく電子政府と仕事をしていているので、住んでなければ、体験できないことを体験したいなと考えてるんですよ。

 

Q.エストニア情報を見てきたが、eKoolについては記事を見つけられなかったですね。

     もしかしたら、日本あまり注目されてないかもしれないのかもしれませんね。

僕たちも、これを日本に持っていこうという話をしているんです。

日本がマイナンバー普及課題になってるが、これは普及促進ツールになると思ってます。

 

エストニアでは、このサービス電子IDでしかアクセスできないんですよ。

日本でいうと子供のためのサービスですが、親は子供のために時間もお金もつくじゃないですか?

マイナンバーの普及率を進めるために、子供と先生がコミュニケートするツールに、日本でマイナンバーIDが必要となれば、親がマイナンバーIDを取りに行くようになる。マイナンバーが必要だから取りに行くんじゃなくて、このサービスが使いたいから、親がマイナンバーIDを取りに行くようになる。

 

目的にeKoolみたいなサービスを使うことになり、マイナンバーを取ることが手段になればいいと考えてます。

日本は、みんなマイナンバーの使う目的が分からないから、マイナンバーが普及しないんですよね。

 

Q.そしたらゼロ高校N高校のような学校に導入する方が、普及の第一歩になるのでは?

     恒久性が高い方がいいので、小学校、中学校の方がニーズがあると思うんですよ。

高等学校や、大学になれば、eKoolはもういらないので。

 

また、日本では、成績表がデジタル化されてないので、転校すれば分からないし、捨てたらないし、紙なので偽造もできてしまう。

小中高までの成績は意外と気にしないけど、「三つ子の魂百まで」というじゃないですか?

その人、人格は小中高で形成されていくので、対外的にどう評価されていたか、記録されていることは重要なことですし、自分が常にアクセスしておくことって重要だと思う。

「自分が、小さい頃どう思われてたか?」とか、「どんな成績だったか?」探しようがない。

これって、見れたら見たいですよね?

 

Q.それを見ておくと、自己分析にも活用できますよね。

     そういう意味でも、データトランスレアジェンシーとか、自分のデータを持ち出しやすくする。非常に重要でそういう意味でいうとeKoolはすごいいいなと思ってます。

 

Q.そうですよね。eKool自体もブロックチェーン技術が必要になるものですよね?

     eKool自体はブロックチェーン技術は使われてないですけど、エストニアの電子政府との基盤とは連携されています。

 

エストニアの電子政府の技術には、ブロックチェーンは使われてない?!

エストニア,電子国家,IT国家,ブロックチェーン,マイニング,政府アドバイザー,日本人,日下光,blockhive,経歴,評価,人物像,プログラミング

Q.それって、エストニアの行政の情報は、ブロックチェーンで分散させていないってことですか?

     日本でそういった報道がされてますが、してないですね。

そうそうに日本の市場に対して、早くその誤解を解きたいなと思い、日本のメディアに対して、そこだけフォーカスして取材して欲しいとお願いをしているんです。

けど、「ブロックチェーンを使ってる政府」と言った方がアクセスが集まるので、、、

 

Q.日本の記事だとどこ読んでも、そういうイメージの記事が多いですよね。

     そうじゃないって記事より、そういう方が面白いので、そこを本気で取材してくれない。

実際は全然違います。

 

①X-Roadという分散型データ連携基盤と、②KSIブロックチェーン(元々はハッシュチェーン)と、③電車ID技術の3つをセットにして、この電子政府の基盤はできている。

ビットコインやイーサレーブのように、ブロックチェーン上に個人情報や移動情報、出生記録が保存されてるわけではない。

 

それぞれの省庁がデータベースを持っていて、それぞれで暗号化されていて、A省庁からB省庁に、データを動かしたいと時は、X-Roadというデータ連携基盤を通してしかデータを送れませんよ。という仕組み。

かつ、この国民の情報が入ってるデータベースってのは、各省庁ごとに必要な情報しか入ってません。

例えば、市役所が医療情報から全部持ってるわけではない。

 

Q.繋がる仕組みにがあるだけなんですか?

     そうなんです。

『生まれた瞬間に、ポピュレーションレジストリー(人口登録)が人口統計局に情報が行く、警察に情報が行く』という風に、『保険庁に健康保険のための健康記録が行く』みたいにして、それぞれごとに記録される。

つまり、一人の一つの情報が絶対に重複しない仕組みになってる。

二つの省長で、同じ情報を保持することは絶対にないようになってる。

 

Q.役割分担の中で、データを管理してるってことですね。たしかにブロックチェーンのデータ管理とは違いますね。

     それを、自分のIDを通して、全ては連携出来るようになっています。

日本みたいに年金機構じゃないですけど、、、マニュアルで何かを写したり、肉眼で写したりとかは、全くないですね。

金融庁みたいなところは、データベース覗いてエンジニアが見ても、そこに記録されてる情報は、すべて暗号化されてるので、肉眼で人間が読むことができる情報で、記録されていないのです。

国民は、国民IDを持っているので、これを通して認証することで、自分が自分の情報にアクセスすることができるのです。

【※補足説明】ブロックチェーンはブロックの中にデータが保存されており、そのデータベースを「マイニングしている不特多数PC」で管理する仕組み。エストニアは、データは各省庁が持っていて、データが行き来しやすい仕組みがあるので、仕組みが似ており勘違いが起きてる。また、②KSIブロックチェーン(元々はハッシュチェーン)など、〇〇チェーンなんで、同じと考える人が多いなどの噂もあります。

 

電子国家エストニアの電子IDについて。

エストニア,電子国家,IT国家,ブロックチェーン,マイニング,政府アドバイザー,日本人,日下光,blockhive,経歴,評価,人物像,プログラミング,e-Residensi

Q.それが、最近話題の電子IDですね。

     『①e-Residensi カード』という非居住者向けIDカードと。

『②レジデンスファーミット』という身分証に近い、電子認証と呼ばれてるカードがあり、短期居住者向けで、通常2~3年、長い人で5年取れます。

このカードは、エストニアの会社で給料を受け取っていればビザの申請は可能です。

 

Q.エストニアの会社に属していればいい?

     エストニアの会社で、給料をもらっていることが条件。それ以上のものが分からないですが。

 

Q.日下さん(創業者)の場合は、どうなるのですか?

     僕の場合も同じですね。

エストニアでは会社の創業者でも、日本のように役員報酬ではなくて給料になるんですよ。

それ以外には、『③E−ID』(国民ID)で、これはエスストニアの国民しか持てない。

この②③のID二つの違いは、EUないならパスポートなしで旅行できると聞くが、それは『③E-ID』になります。

『②レジデンスファーミット』はあくまでも、エストニア政府=警察が発行した居住権のIDなので、エストニア内ではして使えるが、EU国内を旅行するときは、僕らは日本のパスポートが必要となります。

 

それ以外のところでは、地元の銀行を作るときにも使います。

税金情報もこれでアクセスできる。

これを通して、SIMカードを作ると、モバイルIDも作ることができる。

日本がいまマイナンバーでやろうとしてるですね。

 

Q.日本では、なかなかマイナンバー流行らせるのが難しいですよね。やはり目的の明確化ができてないですかね?

     理由はいくつかあるが、エストニアの場合は、『③E−ID(国民ID)』っていうのは、IDカードが出る前から付与されている。生まれた瞬間に国民IDが付与されてるんですよ。

日本で言うところの、産婦人科で生まれた瞬間にID番号が付与されるイメージ。

生まれた瞬間に番号をもらえ、15歳からが義務なので、カードが発行される。それまでは義務ではないので発行されないと。

 

日本は、その辺が緩くて義務化されたなかったり、マイナンバーIDなくても生きていけますが、エストニアはマイナンバーIDがないと生活ができない。

銀行開設もこの番号がないと出来ないし、銀行のログインもこの番号で、銀行がなければ生活がしづらい。

雇用のレジストリーにも必要、会社起こすのにも必要。

 

Q.完全にそのIDの番号自体が、日本で言う身分証に近い?

     個人を特定するものですね。

また、日本のマイナンバーID番号は見せちゃダメだけど、エストニアのID番号は見せてOKです。

これは個人の番号でしかなく、この番号を各サービスで検索すると、僕の情報は出てきます。

会社検索で、この番号の人が何個会社を起こしてるか見れるし、どこの会社の株主なのかも見れる。

 

個人情報って、どこまでが大事なの?

エストニア,電子国家,IT国家,ブロックチェーン,マイニング,政府アドバイザー,日本人,日下光,blockhive,経歴,評価,人物像,プログラミング

Q.もっと具体的な情報を取り出す場合は?

     もっと踏み込んだ情報をアクセスするときは、自分のIDを持ってないといけなくて、そこでアクセすると、誰がいつ、どの情報にアクセスしたか記憶される。

 

全くお金を使わずに、アクセスできるのは警察だけ。

警察は、特権で国民の情報にある程度はアクセスできる。

しかし、アクセスすると、どの警察が、誰が、いつ、どの情報にアクセスしたか、記録されるようなってる。

これがいわゆる、エストニアで言われるデータトランスペアレンシー(データの透明性)、データがどう動いたのか?誰がそれを閲覧したのか?それらを透明化すること。

 

覗き見られてることが問題となるのは、データの種類にもよると思うのですが、、、

もっと重要なのは、①誰がそのデータにアクセスできるのか?所在を明確にすることと、②誰がこのデータの主権者なのか?(誰のものなのか?)、③誰がそのデーターにアクセスしたのか?見たのか?

これらを明確化するのが個人情報の原則。

日本の場合は、これを分かっていないですよね。

 

Q.日本の場合、個人情報の重要な範囲が明確化が、出来てないので、難しいですよね?

     そこは、教育等含め、徹底されてないので、個人情報保護法ってあるが、どこまでが個人情報なの?ってことが多いですよね。

 

Q.たしかに僕も、どこまでが重要なのか分からないですね。

     例えば友達が、僕の誕生日を勝手に教えたときに、「それ個人情報を勝手に売ってることになるよ」と言っても、「名前、住所、電話番号も教えてないし、生年月日を教えただけだよ。」

「それでも、僕の個人情報だからダメだよ。」とは、言えない。

 

それは、同じ日に生まれた人がいっぱいいるから。

基本的には、個人情報3原則(名前、性別、誕生日)があれば、個人を特定できると言われてます。

GDPR(EU一般データ保護規則)はそれで動いてますね。

 

編集後記。

電子国家エストニアの政府機関では、個人情報を保護するために、ブロックチェーンを使っている。

そんなイメージをみんながいつの間にか持っていたが、実は違うという、興味深い話が出て来ましたが、正直ブロックチェーンの仕組み、マイニングなどを理解した上で、やっと違いが分かるようなもの。

この認知の拡大には時間がかかりそうですね。

 

【電子国家エストニアの情報まとめ】
政府機関はブロックチェーン技術は使ってない。仕組みの雰囲気が似てるだけだった!
②eKoolというコミュニケーションサービスで、先生・親・子供を繋ぎ、教育もIT化している!
③個人を特定するには、個人情報の3原則(名前、性別、誕生日)が必要!

 

最後に、電子国家エストニアについて、もっと知りたい方は、こちらの本を読んでみてください。

 

全5回ものシリーズを、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

面白いなと思ったら、シェアやフォローなど、よろしくお願いします。

ライター:コバヤシヨシトモ
最新記事をチェックしたい方は、SNSのフォローをお願いします!
●Facebook   ●Twitter   ●Instagram   ●note   ●VALU
仕事の、ご相談はこちらのページから、気軽にお問い合わせください。

関連記事一覧

  1. 自分,就活,大学生,強み,弱み,好き,嫌い,得意,苦手,分からない,判断,見つける,方法,ない
  2. 保育園,保育士,不足,待機児童,フリーランス,コワーキングスペース,レンタルスペース,働き方のアイディア,働き方改革
  3. 海外,働き方,英語,仕事,オーストラリア,ワーホリ
PAGE TOP